想像以上に陰鬱だった
今日はお休みだったので、映画を観に行きました。
観に行ったのは「ザ・ロード」
ザ・ロード [DVD] 価格:¥ 3,990(税込) 発売日:2010-12-03 |
あり、まもなくDVD化されるんですね。
観る前は、完全に鬱になりそうな映画だなあとは思っていたのですが、
想像以上に陰鬱な映画でした。
物語上で詳しい説明はないものの、天変地異により荒廃した世界で生き残った人間たち。
あるものは人喰い族になり、力のないものは喰われる人間となり、
そして絶望したものは自ら死を選び。
その中で、善き者であろうとする父と子は南を目指す。
殆ど絶望しかない映画。
絶望しかない中に微かな希望を見出そうとするのですが、
それすらもかき消されてしまうほどの絶望。
太陽の光すら届かないそんな世界で
そこまでして生きなければいけない理由ってなんだろうな。
いかにもキリスト教の世界観(というか死生観?)が詰められていそうな映画。
勿論カラー映画なのですが、あまりの色彩のなさに今思い出すとモノクロの印象が強い。
これ、どんな場所で撮影したのかな。そこばかりが気になってしょうがない。
父親の「悪い夢を観る時は、まだ戦える力が残っている、良い夢を観る時は終わりだ」
というようなセリフ(うろ覚えですが)があったのですが、
これが非常に切なかった。
どんどん父親の夢(昔の記憶)が良いものになっていくのが、自分の命の残りを
示していっていたわけで。
希望を含ませたエンディングではあるものの、果たして希望と呼んでいいのか。
ただこれでその希望すらなかったら観る側としては救いようがない。
これは、観る人を非常に選ぶ映画だな、と思います。