季節の変わりどきだからか

絶不調のまま3月になってしまいました。胃腸の調子も良くないし、頭痛は酷いし。毎日腹痛と頭痛と戦いながら仕事をしてます。加えて、とうとう花粉症の症状が目に出始めた・・・!まだ鼻水もくしゃみも我慢できるけれど目のかゆみだけはいかんともし難い。目薬の消費量が半端ではない。目の周りにワセリンを塗ると良いとネットで知ったので、それからワセリンを塗りたくっているのですが、初日は劇的に症状が治まったのですが、塗りすぎてなんだか肌がひりひりするし、日中は流石に化粧をせねばならないので大量には塗れない・・・とは言いつつ、痒みには耐えられないので、こまめに塗りなおして目元がてらてらしてます。もうなりふり構ってられん。いろいろ終わってます。


頭痛と戦いながら、映画観てきました。
「彼らが本気で編むときは、」
予告で観たときは全く興味がなかったのですが、事前情報で監督が荻上直子さんと聞いてから俄然観る気満々になりました。
もう、本当に良かった!最高に良かった。久々に映画観て泣きました。明確な泣かせどころがあるわけでもないのに自然に涙があふれてくる。生田斗真の演じるリンコさんがとても素敵な女性で。リンコさん大好き。とてもかわいらしい。生田斗真すごいな。ごついのにちゃんと女性なんだよ。見た目は生田斗真なのに、女性ってこれすごい。マキオ役の桐谷健太も、とても誠実でちょっと天然で素敵な男性だし(どこにいるのこんな人)、マキオの姪っ子役のトモちゃんの演技が素晴らしいし。リンコさんと出会った時の戸惑った返事だとか、心を開いた表情だとか、もう可愛いすぎ。リンコさんのごはんがおいしそうだし、お部屋も居心地良さそうだし。


リンコさんの今が形成されたのはリンコさんの母親のおかげであって。たまたまリンコさんの母親は理解があったわけで、職場も受け入れてくれて(そこに至るまで壮絶な紆余曲折があったとはいえ)、でもみなそういうわけではなくて。(話はそれるけど、皆で鍋を囲んでいる時のリンコさんの母親の「自分の娘が一番かわいい」と言った時のトモの表情が切ない)


(2013年6月神戸市内の側溝に潜んでいた男が逮捕時に「生まれ変わったら道になりたい」と供述したことに対して)
僕偶然生まれ変わったら道になりなくないだけだと思ったんです。生まれ変わったら道になりたくないって選んだ記憶ないんです、僕は。道になりたい、なりたくないあって、こっちがいいなって選んだ記憶がないけど、偶然その人生を歩んでいるだけなんですよ今。


映画をみながら、今年の正月に放送された、ご本、出しときますね?での朝井リョウ氏の発言を思い出したり。たまたま今の私は自分の性が一致しているだけに過ぎなくて、もし一致してなければどんなに苦しかっただろうと。しかし、性が一致していたとしても結婚もせず子も生まない私なんかは周囲からはかわいそうな人間だと思われているかもしれない。そうなると、それほどの差はない・・・と思うのは性が一致している人間の傲慢なのかもしれないとぐるぐる答えの出ない考えが頭をめぐっております。


トモをおいて男の元へ行く母親にも、LGBTに対して普通じゃないと断言するトモの友達の母親も、それぞれに自分の葛藤があったり信条があったりするだけで、悪人であるとは言いきれない。いろんなことを考えさせられます。
また、いつか観なおしたいなと思える映画でした。
最近本当に気に入った映画だけパンフレット買おうと思っているのですが、思わず買っちゃった位好きな映画。